シリカとは
シリカとは
シリカ(二酸化ケイ素:SiO₂)は地殻の約75%を占める成分であり、地球上の至る所でその存在が確認できます。
地殻だけでなく、一部の植物やプランクトン骨格にもシリカが含まれています。
■天然に存在するシリカ
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地殻
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植物(稲)
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プランクトン(ケイソウ)
当社で製造するシリカ
自然界に豊富に存在するシリカから工業的に抽出した高純度なケイ酸ナトリウム(Na₂O・nSiO₂)を
酸性物質と中和させてシリカを生成し、濾過・乾燥をして製品としています。
水中で生成することから「湿式法シリカ」と呼ばれています。
■湿式法シリカができるまで
当社の湿式法シリカは安全な非晶質構造であるため、結晶質シリカのようにじん肺等の健康障害を引き起こす心配はありません。
そのため様々な工業用原料および充填剤など、日常生活に必要不可欠なものとして幅広く利用されています。
そのため様々な工業用原料および充填剤など、日常生活に必要不可欠なものとして幅広く利用されています。
湿式法シリカの種類
湿式法シリカと呼ばれる工業製品は製造方法の違いによって、さらに細かく分類されます。
当社の湿式法シリカは反応条件の違いにより「沈澱法シリカ」と「ゲル法シリカ」に分類され、
沈澱法シリカを「ニップシール」、ゲル法シリカを「ニップジェル」として製造・販売しています。
■化学反応式
湿式法シリカの凝集構造
ニップシールとニップジェルは下図のように粒子成長・凝集します。反応条件によって得られる粒子構造は異なりますが、
どちらもナノサイズの一次粒子が凝集することによりミクロンサイズの二次粒子や三次粒子を形成しています。
一次粒子の大きさ(比表面積)、一次粒子同士の結合性・構造性(細孔)、二次粒子の大きさ(凝集粒子径)、
表面改質状態などを高度な技術で制御することでさまざまな特徴を持った製品を製造しています。
ニップシールは、比較的一次粒子が大きく、柔らかい凝集構造を持つという特徴があるため均一分散性が求められるゴム補強充填剤や塗料用艶消し剤などに利用されています。
一方でニップジェルは、比較的一次粒子が小さく、硬い凝集構造と大きな細孔を持つという特徴があるため粒子強度を必要とするフィルム用アンチブロッキング剤や、大きな細孔を必要とするインクジェット用コーティング剤などに利用されています。
一方でニップジェルは、比較的一次粒子が小さく、硬い凝集構造と大きな細孔を持つという特徴があるため粒子強度を必要とするフィルム用アンチブロッキング剤や、大きな細孔を必要とするインクジェット用コーティング剤などに利用されています。